ダニを撃退するためには微粒子の針葉樹マットを使おう!
木の洞や割れ目に潜む習性のあるドルクス系のクワガタには、
ダニがついていることがよくありますよね。
1.小ケースに1頭だけ入れる
特に外国産のワイルド品はびっしりついていることが多かったりするので、
ブリード品との判別の目安になったりしています。
成虫のクワガタには害がないというのが最近の定説のようですが、
一方で、見た目にも良くないですし、
家族にダニが湧いているなんてバレたら確実にヒンシュクモノです。
ということで、ささっと綺麗にしちゃいましょう。
ü 流水と歯ブラシでダニを除去するのは間違い
一昔前の図鑑などには、ダニが付着しているクワガタに水をかけながら、
使い古した歯ブラシで優しくこする、というものでした。
しかし、この方法ではダニを全て除去することはできません。
目視ではいなくなって見えても、歯ブラシでは完全に除去することができないため、
2、3日もすれば直ぐに元通りに復活し、効果が全くないのです。
加えて中胸と後旨の関節部分に歯ブラシが入り込むことがあるので、
クワガタを弱らせてしまいます。
ü ダニは多湿を好み乾燥を嫌う
ダニは種類にもよりますが、湿潤な環境を好み、一方で乾燥した環境を嫌います。
ダニを撃退する一つの方法はいかに乾燥を維持できるかということになります。
ü 針葉樹の香りが効果的
針葉樹独特の良い香りには、「セドロール」と呼ばれる殺ダニ成分が入っており、
殺ダニ効果があります。
ü 微粒子状の針葉樹マットを使用し、まめに交換・撹拌すると好結果に!
「セドロール」がダニに有効なので、成虫の管理用針葉樹マットに、
ダニが付着している個体を入れておけば自然といなくなると思っていましたが、
全く効果はありませんでした。より直接的にダニを「セドロール」に晒すためには、
管理用の針葉樹マットでは粒子が粗過ぎるのです。管理用の針葉樹マットが鉋で削った
ものとすれば、ダニの除去に効果があるのは、鋸を使って材木を切断した時に出る削り
カスの粒子レベルのイメージです。
市販されているダニ撃退マットは数種類ありますが、
一番効果があったのは、ファームズ製の防ダニ消臭マット3Lです。
以下のポイントを守れば、粒子の細かい針葉樹マットであれば市販品でなくても
効果があります。
1.小ケースに1頭だけ入れる
2.マット量は成虫が隠れる程度でOK
3.エサは少量を与え切らさないようにし、食べ散らかされた場合は掃除する
4.常に乾燥していることを意識し、乾燥する前に交換する
5.マットは毎日撹拌し、ダニが集積している患部に直接振り掛ける
マットが常時乾燥していることを意識するとともに、
粒子を患部に常に送り込む(=撹拌する)ことを意識するように管理すれば
1-2週間程度でダニは死滅します。
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